平成29年12月11日

バンドー化学株式会社
代表取締役社長 吉井 満隆

環境モニタリングに貢献する異物検査ツール
「BANDO DEC-20™」を開発

バンドー化学株式会社(本社:兵庫県神戸市)は、このたび、クリーンルーム(準クリーンルームを含む)等で問題となっている、落下塵の可視化を実現した異物検査ツール「BANDO DEC-20™」を開発し、平成30年1月から販売を開始しますので、お知らせいたします。

  1. 1.開発の背景・ねらい
    近年、電子部品の高密度化、高性能化に伴い、製造現場ではクリーンルームを設置する等、クリーン化対策が進んでいます。クリーンルームでは、空気中の浮遊塵埃が所定の清浄度レベル以下になるようクラス管理されていますが、落下塵と呼ばれる堆積した異物は軽視されがちです。この落下塵は、作業者が動作することで舞い上がり、製品に付着する等、製品不良の要因の1つとなっています。
    当社は、この落下塵に着目して「作業者が簡便に、異物を検出できること」を設計コンセプトとした簡易ツールとして、画像ソフト等を併用した「BANDO DEC-20 ™」を開発いたしました。
  2. 2.製品の特長
    1) 製造現場でPCに接続するだけで、環境モニタリングの対象となる、目視で確認することが
        困難な20μmレベルの異物(皮膚・髪の毛・繊維・砂塵etc.)の可視化を実現。
    2) 画像ソフトOPEN CV(Open Source Computer Vision Library)と組み合せることで、
        異物の数量と位置情報の定量化を実現。
    3) 軽量・コンパクト設計を実現。
        外径寸法(H172㎜×W260㎜×D132㎜)、重量(950g)、電源(AC100V)

※ 特許出願中(特開 2016-45039)

異物観察のイメージ
製品本体(右)と消耗品(左)

製造現場では、より合理的かつ経済的な落下塵の可視化が求められており、本製品は、電子部品業界だけでなく、同様の悩みを抱える食品業界等の様々な産業分野で、ご活用いただけると考えています。

以上