平成28年1月21日
バンドー化学株式会社
代表取締役社長 吉井 満隆
工作機械摺動部用シールブレード
「バンドーワイパーエッジ®EX(イーエックス)」を開発
当社は、このたび、工作機械における摺動部のシール材として最適なシールブレード「バンドーワイパーエッジ®EX」を開発し、平成28年2月1日から販売を開始いたしますので、お知らせいたします。
- 1. 開発の背景・ねらい
- 近年、工作機械のハイスピード化・高性能化に加え、それに使用するクーラント(切削油)の多様化により、摺動部に使用されるシールブレードへのニーズも高まっています。このようななか、当社は長年蓄積してきたOA機器用ポリウレタン製クリーニングブレードに関する技術を活用し、シール部に特殊ポリウレタンを用いることにより、耐クーラント性(耐膨潤性)、耐高速摺動性、耐摩耗性に優れたシールブレード「バンドーワイパーエッジ®EX」を開発いたしました。
また、シール材を鋼板と接着する製品構成により、設計の自由度が高いため、用途に応じ様々な形状品を市場に投入することができ、お客様がさらに幅広い使用条件で、ご採用いただけるようにいたしました。
※従来品: シール部にNBR・H-NBR等のゴムを使用し、鋼板と金型を用いて一体加硫成形するものが主流。 - 2. 製品の特長
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①耐クーラント性(耐膨潤性) 特殊ポリウレタンを使用しており、従来のNBR、耐クーラント仕様とされるH-NBRと比較して膨潤しにくいため、様々なクーラントにも安定した品質を維持できます。 ②耐高速摺動性 摺動面に摩擦抵抗の低い材料を一体として含有させることで、摺動面の摩擦抵抗を大きく減少させることができます。これにより、工作機械のハイスピード化にも安定した品質を維持できます。 ③耐摩耗性 ポリウレタンの持つ優れた耐摩耗性を備えていますので、従来のゴム製シールブレードと比較して寿命は大きくアップします。 ④設計の自由度 製品構成は接着仕様であることより、使用するシール部材・鋼板設計の自由度が高く、お客様の幅広い使用条件に対応できます。
以上