ウェアーコンポネント®
シュート・ポッパー用ゴムライニング材
特 長
- 耐摩耗性、高抗張力、耐引裂性に優れる
- ゴム弾性により衝撃を吸収するため、塊の破砕が少ない
- 騒音防止性に優れ、作業環境の改善が可能
- 鉄ライナーに比較して軽量のため、取り扱いが簡単


用 途
ダンプカー荷台、アンローダ・ホッパー、スキップカー、大塊コンベヤシュート・ホッパー、コンベヤシュート・ホッパー、フィーダー 等
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■品種
ウェアーコンポネントには、右に示す品種があります。
◎:標準品 ○:準標準品
■品種選定
ウェアーコンポネントの品種選定は、取付設備に合わせて以下の表を参考にして選定してください。
◎印:ブロックライナー使用可能範囲。 ○印:寿命アップをより期待する場合、ML横張。
△印:使用可。ただし局部摩耗の恐れがあります。 ×印:別途金型要。■他品種との比較
ML型
- 耐久性を向上させた設計が可能で、バーの高さを高くできます。
- 同一面積の場合、ブロックライナーに較べてボルト本数が少なくて済みます。
SB型、IR型(ブロックライナー)
- フラットライニングのため、居付が少なくて済みます。
- 取付は、鉄ライナーと同等に容易です。
- 部分補修は、ML型に比較して簡単です。
キャンバック®、ラバークロス
- シート状連続であるため、居付が少なくて済みます。
- 円錐ホッパー等に沿い易いです。
■厚さ選定(シュート・ホッパー)
使用条件による補正係数一覧表
■ゴム厚さ選定表
選定例
用途: シュート 処理物: 鉄鉱石 処理物サイズ: -200 mm 粒度分布: 塊多し 処理量: 300 T/H 期待寿命: 2年間メンテナンスフリー 管理状態: 良 衝撃角度: 55° 落差: 1.5m この条件でのKi値は
衝撃角度 K1=5 比重 K2=5 形状 K3=2 粒度分布 K4=2 処理量 K5=2 寿命 K6=2 管理状態 K7=0 K=Σ Ki=18 ゴム厚さ選定表より、ゴムの厚さは
100mmとなります。■種類
■MLプレートおよびウェアバーの標準寸法と組み合わせ(長さ1,450mm 単位mm)
落下物の滑降速度が10~15m/sec以上になると、摩耗は急激に増加します。
このような場合は、ML型を横張り(塊の流れ方向に直角にライニング)すると、
衝撃角度を大きく取ることになり、速度の緩和と相まって摩耗を少なくすることができます。
摩耗が特に激しい所で使用すると、耐久性・経済性を高めます。
同じゴムライナー仕様で縦張りを横張りにすることにより、寿命が4倍にもなっ
た例があります。 右図はML型横張りを示しています。■オールゴムタイプ
SBプレート標準寸法
(単位mm)
この他に取付ボルト、ナット、フラットワッシャーが必要です。
(注)ボルトはM16が標準ですが、大きな衝撃力がかかるときは、M20を使用してください。使用例
- アンローダ・ホッパー
- スキップカー
- 大塊コンベヤシュート
- ホッパー
■IR型(鉄板焼付タイプ)
IRプレート標準寸法
(単位mm)
使用例
- スクリーンシュート・ホッパー
- コンベヤシュート・ホッパー
- フィーダー
■SB型、lR型(ブロックライナー)の厚さの選定
選定例
砕石(比重2.5)の20(cm) が1.5Mの高さから落下し、衝撃角度が60°のときは、次のように選定します。
- ①石の重量:
20 cm(縦)×20 cm(横)×20 cm(高さ)×2.5 g/cm2(比重)=20(kg) - ②衝撃エネルギー:
20 kg(石の重量)×1.5 m(落差)=30(kg-m)これを右図の縦軸の衝撃エネルギーにとり、横軸の衝撃角度60°との交点を見ると、選定ライナー厚さは80mmとなります。
- 衝撃エネルギーは、処理物の最大重量(kg)×落差(m)を表します。
- 衝撃角度は、右図の角度(α)を表します。
- 右上のライナー厚さ選定図は、処理物の比重3以下の場合です。 3以上の場合および処理量が非常に多い場合は、1ランク厚いものを 選定してください。