私たちが日々働くオフィスに、ちょっとした変化が加わりました。
それは――海から回収されたプラスチックを活用したオフィスチェアの導入です。
創業120周年という節目を迎えたバンドー化学では、働く環境の見直しの一環として、環境に配慮したオフィスチェアを採用。現在、本社・各営業拠点・各工場のオフィススペースで活用されています。
今回は、この「海から生まれた椅子」の背景や仕組み、そして実際に使っている従業員の声をご紹介します。
なぜ、オフィスチェアに環境配慮を?
選定に関わった担当者は、今回の導入についてこう語ります。
「120周年という節目に、働きやすい環境づくりを見直すなかで、“これからの時代、環境に配慮した選択をしたい”という想いが強くありました。使いやすさはもちろん、地球の未来にも貢献できる点を重視し、このチェアを選びました」
オフィスチェアは毎日使うもの。
だからこそ、「さりげなく環境に貢献できる選択の大切さをあらためて感じています。」

執務室用チェア

会議室用チェア
そもそも「海洋プラスチック」って?

いま、世界的に課題となっている「海洋プラスチック」(Ocean Plastic=OP)。
ポイ捨てされたペットボトルやビニール袋、廃棄された漁網などが河川を通じて海に流れ込み、長い時間残り続けてしまうごみのことを指します。
自然に分解されにくいこれらのごみは、景観への影響だけでなく、細かく砕けて「マイクロプラスチック」になり海の生き物へ影響を及ぼすなど、さまざまな問題を引き起こすといわれています。
海のごみが、椅子になるまで

回収されたプラスチックは、そのままでは使えません。
細かく砕かれ、洗浄・加工を経て、「ペレット」と呼ばれる小さな粒状の素材に生まれ変わります。
今回導入したオフィスチェアは、この再生素材を活用したもの。
椅子の骨組みや背面など、強度が求められる部分に使われ、1脚あたり約2.35kgの海洋プラスチックが活用されています。

ペットボトル約5万本分。見えるかたちになった効果
今回導入したオフィスチェアによって削減された海洋プラスチックごみは、約1.5トン。
これは500mlペットボトルに換算すると、およそ5万3千本分に相当します。
普段は目に見えにくい環境への取り組みも、こうして具体的な数字で見ると、そのインパクトが実感されます。
「言われなければ気づかない」使い心地
実際に使っている従業員からは、こんな声が寄せられています。
「見た目も座り心地も、普通の椅子とまったく変わりません。言われなければ気づかなかった」
「機能はそのままなのに、環境に良いのはいいね」
「オフィス家具でも、こんな形で環境に関われるんだと新鮮だった」
特別な負担や違和感はなく、日常の中で自然と環境に貢献できている――。
そんな気づきも聞かれるようになりました。



日常のなかから、環境への一歩を
バンドーグループでは、製品づくりだけでなく、働く環境においても環境負荷をできるだけ抑える工夫を重ねています。日常の資源の無駄を減らし、さらに環境に配慮した選択肢を取り入れる――
オフィスで使うものの選び方も、その一つです。
今回導入したオフィスチェアも、こうした日々の取り組みの延長にあるものです。
毎日当たり前に使う椅子だからこそ、そこに少しだけ環境への視点を加える。
そんな一つひとつの選択が、これからの未来につながっていくのかもしれません。




