CSRの取り組み

エネルギー使用量、CO₂排出量、環境汚染物質の削減

エネルギー使用量削減の取り組み

高効率な設備への更新や、各事業所での照明のLED化に取り組んでいます。各事業所で省エネ活動などのエネルギー使用量の削減を目指し効率的なエネルギー使用をめざし省エネ対策を計画的に進めています。

再生可能エネルギーの導入

再生可能エネルギーを積極的に導入し、エネルギーの有効利用を進めています。2010年度から国内の事業所に順次太陽光発電システムを導入してきました。そのうち、足利事業所は再生可能エネルギー買取制度を活用し東京電力に売電しています。

南海事業所の屋上に並んだ太陽光パネル

Bando Manufacturing(Thailand)Ltd.(タイ)工場屋根へのセラミックコーティングの実施

タイは、年間の平均気温が28.5度、温度72%の熱帯気候の国です。特に3~5月にかけての暑期は最高気温が35度を超える厳しい暑さが続き、工場内の温度が40度を超えることもあり、工場屋根へのセラミックコーティングによる遮熱対策を実施しました。屋根面の日射による温度上昇を抑制することで室温が下がり、空調費の削減、省エネなどにつながっています。工場で働く従業員からも評判が良く、仕事に集中できるようになったという声がありました。

工場屋根セラミックコーディングの様子

工場で働く従業員たち

エネルギー管理の技術向上による省エネの推進

当社では、エネルギー管理の技術向上を目指す研修会を実施しています。各事業所からエネルギー管理の実務担当者が集まり、エネルギーの原理や発生、運用・管理、改善手法を学び、既存設備の省エネ化や、省エネに貢献する設備設計に生かしています。

照度測定

温度測定

電力測定

CO₂排出量削減の取り組み

燃料転換や高効率設備への更新、LED照明への切り替えなど、様々な取り組みを行っています。2017年度は、生産高当たりのCO₂排出量は、前年度比85.3%でした。

当社は、事業活動で排出するCO₂排出量を2020年度までに1990年度比20%削減することを目標にしています。同目標に対し、2017年度の実績は14%削減となりました。
(2005年電気事業者公表排出量係数利用)

高効率設備への切り替えとLED化の実施(足利事業所)

足利事業所は、環境省のASSET事業*の補助金制度を利用し、重油から都市ガスを燃料とする発電機と発電機の温水を利用した空調機への切り替え、照明のLED化を実施しました。同補助金は、先導的低炭素技術認証製品の導入を条件とする二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金です。2015年から構想し、採算性の検討や工事計画を詰めて申請し、3年がかりで完了しました。新しい発電機が発電する電力は、事業所が消費する電力の大部分(夏季1/2、春秋冬季2/3)を賄います。また、切り替えやLED化によって、事業所から排出されるCO₂の年間20%超にあたる1,686t-CO₂/年が削減できる見込みです。

*ASSET事業:先進対策の効率的実施によるCO₂排出量大幅削減事業設備補助事業

PRTR対象物質の排出と移動量

化学物質は、当社の定める原材料規格で管理しています。PRTR(化学物質排出移動量届出制度)*の対象物質は管理物質に指定しており、対象物質の適正管理に努めています。

*PRTR:「人の健康や生態系に有害なおそれがある化学物質について、環境中への排出量及び廃棄物に含まれての移動量を事業者が自ら把握して行政庁に報告し、さらに行政庁は事業者からの報告や統計資料を用いた推計に基づき排出量・移動量を集計・公表する制度」日本では「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」で定められている。

VOC排出ガスの削減

VOC排出ガス(揮発性有機化合物)は、光化学オキシダントと浮遊粒子状物質の主な原因として、大気汚染防止法により排出が規制されています。当社は、VOC無害化処理装置の更新やVOCの適正な取り扱い管理を徹底し、排出量削減に取り組んでいます。

VOC無害化処理装置

国内外法規制への対応

化学物質の管理については、国内では化管法*1、化審法*2の改正に対応しています。またEUのRoHS*3、REACH*4などに代表される化学物質規制についても情報収集するなど、国内はもとより海外の規制に対しても積極的に対応しています。製品に使用する材料の化学物質を管理する化学物質管理システムを導入し、使用材料の代替化や製品に使用している化学物質情報の提供、製造現場における取り扱いの厳しい管理など、お客様からの様々な要求に応えています。

  • *1 化管法:特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化学物質把握管理促進法)
  • *2 化審法:化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(イヒ学物質審査規制法)
  • *3 RoHS:電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合(EU)による指令
  • *4 REACH:化学物質の登録、評価、認可および制限に関する欧州議会及び理事会規則