機電engineer ライン構築は、自分の思いを描くこと

「機械技術者、電気技術者のやりがいは?」「電機メーカーとの仕事の違いは?」BANDOの機電engineerに迫ります!

PROFILE

Iさん

Iさん

・出身 : 理工学研究科 システムデザイン専攻
・学生時代の研究 : 超精密切削加工に使用される
 ダイヤモンド工具の摩耗を抑える研究
・社歴 : 入社8年目
・現職 : 生産技術

Nさん

Nさん

・出身 : 理工学研究科 電気電子工学専攻
・学生時代の研究 : 有機無機ハイブリッド材料を
 用いた積層型有機ELの研究
・社歴 : 入社7年目
・現職 : 生産技術

※2021年取材時点

テーマ1 バンドーへの入社理由

インタビュアー

大学での学びから、バンドー化学への入社理由を教えてください!

回答者

大学では機械工学を専攻し、加工技術を学びました。そのため、特定の製品を作りたいというよりは、モノを生み出す機構に興味をもちました。
当社は100年以上続く会社でありながら、現状維持でなく新しいモノづくりにチャレンジしていると聞き、入社を決めました。

回答者

学部の時は専攻が電気電子工学ということで、電気回路学から量子力学まで電気電子工学全般を学びました。研究室では有機ELの研究で化学寄りの事をしていたため、研究室での内容は今の仕事には直接関係していません。
入社理由については、設計~生産設備の構築までを自社で行うと聞き、モノづくりに深く携れると思ったためです。

インタビュアー

お二人ともモノづくりに興味をお持ちだったのですね。
現在は生産技術者として活躍されておられますが、研究開発に興味はなかったのですか?

回答者

学生時代は研究室に所属して研究することがメインでしたので、研究開発の仕事のイメージがしやすかったことから研究開発志向ではありましたが、
「モノづくり=研究開発」「モノづくり=生産技術」というような枠を自分の中で決めずに就職活動をしていました。

回答者

就活を始めたころは、Nさんと同じく仕事のイメージのしやすさから研究開発に興味を持っていました。
就活を始めてから多くの企業で工場見学をさせて頂き、一定の品質で大量にモノを製造する現場を目の当たりにし、感銘を受けました。そこから、世の中に製品を送り出すための量産化を担う生産技術の仕事に興味を持ちました。

テーマ2 バンドーの機電技術者の仕事

インタビュアー

入社~現在までの仕事内容を教えてください。

回答者

入社後は半年間BT教育を受けました。配属後はOJTの中で勉強、実践していき、新規設備の導入~立上げやプログラミングをメインにやってきました。
最近では工場に長期で出張し、新ラインの構築などにも携わりました。

回答者

配属~現在の仕事内容は以下の通りです。 1~2年目: 新製品開発において、本社で工程設計を担当
3~4年目: 本社で工程設計したものを工場へ持っていき、量産ラインの立ち上げ
5年目~: 本社に戻り、現在は新製品や医療・ヘルスケア分野の工程設計のリーダー
わからないことが出てきたら、都度調べたり先輩に聞いたりしながら現在まで仕事を進めてきました。時には後輩の方が知っていることもあるので、後輩に教えてもらうこともありますよ。

※ BT(Basic Technology Program)教育:
バンドー化学の技術者として、身につけておかねばならない基礎技術を学ぶための教育プログラムのこと。座学だけではなく工場や研究所での現場実習も組み込まれている。

※ 工程設計:
モノを作る(品質を作り込む)ための設備、製造条件など、生産体制を構築すること。

インタビュアー

勉強と実践を繰り返しながら知識と経験を積み重ねてこられたのですね。
そんなお二人の成功体験や、印象に残っているエピソードを教えてください。

回答者

自分が設計した設備が立ち上がり、その設備で仕上がったモノが初めて出荷された時は感慨深いものがありました。また、入社して最初の仕事で大きな設備を導入し、何もなかった場所にその設備が据え付けられ動きだした時のことは今でも記憶に残っています。

回答者

工程設計の仕事は1つの案件で数カ月~数年かかります。そのため、自らの手で構築した製造ラインでモノをつくり、それを初めてお客様へ出荷する際は毎回やってよかったなと感じることができます。

インタビュアー

大変だったエピソードについても教えてください。

回答者

お客様の要求に対して、なかなか満足できる加工ができず、四六時中悩んでいた時期がありました。 そんな中、先輩のアドバイスを基に創意工夫を重ね、要求品質を満たし、当社の製品によってお客様の製品開発に貢献できたときは、非常にやりがいを感じました。

回答者

新ラインの立上げとなると、やることが膨大でその時期は大変でした。新ラインではこれまでとは違う革新製法ラインのため、今までにはないモノづくりとなっており、その電気制御プログラムの作成には苦労しました。

※ 要求品質:
顧客が期待している製品の品質

※ 革新製法のラインについて:
中長期経営計画で「ものづくりの深化と進化」を指針に掲げ、主要製品の革新製法の開発を推進しています。また、新しい製法の開発を進めるなかで、廃棄物やエネルギー使用量などの大幅な削減に取り組んでいます。詳しくは「製品/プロセスイノベーション」をご覧ください。

インタビュアー

これまでのお話を聞いていると仕事の範囲(役割、担当)にとらわれず、広い範囲でお仕事をされている印象を受けました。

回答者

他社の生産技術者(電気技術者)の場合は「電気設計担当」「プログラミング担当」というように、セクションごとに仕事を進めていくと聞いたことがあります。役割が限られていると自分の役割に専念することができ、効率が良いという面はもちろんあると思います。
しかし、役割が限られていないからこそ、みんなで協力する風土が根付いていますし、幅広くモノづくりに関われることが何と言っても醍醐味です。

回答者

特に本社事業所では新規新製品のライン構築の課題が多く、機電系の技術者は製品の開発段階から、製造条件の見極め、設備設計、ライン構築の全てにおいて携わることができます。
何もないところから自らの手で生産ラインをつくることができるのが醍醐味かと思います。

インタビュアー

「ライン構築の全てに携わることができる」
そこがバンドー化学の機電技術者の醍醐味ということでしょうか。

回答者

そうですね!まるっと全部モノづくりに深く携わることができるのが醍醐味だと思います。

回答者

他にも加えるなら、バンドー化学は化学系技術者の割合が多く機電系の割合が少ないため、機電系が活躍する場面は多く、その分やりがいを感じることが多いと思います。
また、研究開発者が0を1にする(製品を生み出す)仕事なら、生産技術者は1を100にする(ラインを立ち上げる)仕事です。そういった面でもやりがいを感じます。

ライン構築は、自分の思いを描くこと

インタビュアー

最後に、機械、電気系を専攻している就活生へメッセージをお願いします!

回答者

バンドー化学はモノづくりのプロセスに工夫を加え強みとしている会社だと思います。それゆえ、必要な知識は多岐に渡り、時には全く関わったことのない分野の知識が必要となることも少なくありません。でも恐れる必要はなく、一から勉強していけばいいです。分からなければ先輩方がしっかりとフォローしてくれます。
大学の研究と同じ内容の仕事をする人は世の中のほんの一部の人だけです。今の専攻分野にこだわらず視野を広げて就職活動を行ってみてはいかがでしょうか。

回答者

私自身、研究室での研究内容は今の仕事にいかせてはいませんが、今の仕事は自分に合っていると思います。
バンドー化学の生産技術はライン構築の全てに携わるため、その分大きな仕事ができる機会が多いと感じています。上司に生産ラインの構築は「自分の思いを描くこと」「夢を描くこと」と言われています。自分が思い描くラインを作り上げた時は最高のやりがいを感じることができますよ。