CSRの取り組み

水と廃水/大気への排出 廃棄物 保安防災

マテリアリティ 水と廃水

  • 目標・目指す姿
  • ● ⽔源別総取⽔量を実績値で管理
  • ● 各自治体の基準を下回る排⽔⽔質を維持

マテリアリティ 水と廃水の推進について

【責任部署】
  • ものづくりセンター
  • 事業部

取りまとめは環境委員会(事務局:ものづくりセンター安全・環境推進室)

【方針・考え方】

地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
生産活動に欠かせない水資源については、その重要性を認識し、水リスクの把握と低減へ向けた取り組みを開始しています。水使用量に関しては各事業にて水源別総取水量を管理しています。
排水に関しては、各自治体で定められた基準を順守するよう各事業所にて排水・排水水質を確認しています。

目指す姿】

水源別総取水量を実績値で管理
各自治体の基準を下回る排水水質を維持

【施策】
  • 各事業所にて水源別総取水量を管理
  • 各事業所にて排水・排水水質を確認

水リスクの把握と低減へ向けた取り組みを開始

現在、当社グループの生産拠点は取水制限地域にはありませんが、生産活動に欠かせない水資源については、その重要性を認識し、水リスクの把握と低減へ向けた取り組みを2018年度から開始しており、2022年度は国内で取水量、排水量をともに減らすことができました。なお水源別での管理については、管理方法を定め、2023年度中に管理するべく取り組んでいます。また、生産拠点における排水経路を把握することで、水リスクのさらなる低減と水資源の保全につなげていきます。

●総取水量および総排水量(2020年度~2022年度)

  (年度) バンドー化学 国内連結生産
子会社
海外連結生産
子会社
バンドー化学
および連結生産
子会社合計
合計/水源合計
(m3/年)
2020 788,816 6,396 378,964 1,174,176
2021 758,788 5,852 424,494 1,189,134
2022 611,497 5,509 430,100 1,047,106
合計/排出量合計
(m3/年)
2020 199,412 1,279* 83,169* 283,861
2021 195,654 1,165 87,712 284,531
2022 171,456 1,102 87,916 260,474

*2020年度から排水量の算定方法を変更しました。

排⽔⽔質⾃主基準値の遵守

生産拠点の排⽔⽔質については、各自治体等が定める基準より厳しい独自基準にて管理しています。当社グループの生産拠点においては、日常操業において水質異常があった場合は排水を止めて回収する仕組みを構築しています。近年、甚大な被害を引き起こす大雨が増え、汚染物質や廃棄物、液体系原材料が漏洩、流出するリスクが高まっていることから、周辺環境や地域への被害を防ぐため、以下の対策を実施しています。

●各拠点における取り組み

南海事業所:排水路と冷却水回収水槽に油膜検知器を設置/足利事業所:生産工程や食堂施設等で使用した水を浄化槽を通して河川に排水していることから、水質監視装置を設置/足利事業所、バンドー・I・C・S株式会社北関東加工センター:老朽化した浄化槽を高効率タイプに更新/加古川事業所:油水分離経路の防油堤をかさ上げ/和歌山事業所:産廃置き場の雨水侵入防止と廃油漏洩防止対策

マテリアリティ 大気への排出

  • 目標・目指す姿
  • ● 2030年のCO2排出量を2013年度⽐38%削減

マテリアリティ 大気への排出の推進について

【責任部署】
  • ものづくりセンター
  • 事業部

取りまとめは環境委員会(事務局:ものづくりセンター安全・環境推進室)

【方針・考え方】

地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
気候変動問題の深刻化については、その重要性を認識し、気候変動リスクの増大原因の一つであるCO2排出量の削減に向けて、事業拠点における燃料転換や高効率設備への更新、LED照明への切り替えや高効率ボイラーの導入に取り組んでいるほか、物流においても、モーダルシフトや共同配送、ミルクラン等を取り入れています。加えて、ESCO事業や二国間クレジットなど新たな手法も積極的に導入しています。
CO2排出量削減については長期目標を定め、各事業所にて実績を管理しています。

【目指す姿】
バンドー化学: 2030年度目標33,915t-CO2
バンドーグループ: 2050年カーボンニュートラル
【施策】
  • エネルギー管理技術者研修によるエネルギー管理技術の向上
  • 外部省エネ診断や省エネパトロールによる効果の確認と改善検討
  • 設備の新設・更新時は省エネを十分に考慮し、高効率化を行う

CO2排出量削減の取り組み

当社は、「CO2排出量を2030年度までに2013年度(54,703t-CO2)比38%削減する」という「2030年度目標」の達成に向け、事業所における燃料転換や高効率ボイラー、LED照明の導入等、高効率設備への更新のほか、ESCO事業や二国間クレジットも積極的に導入しています。2022年度は2021年度に比べてエネルギー使用量を減少させることができた結果、CO2排出量も減少しました。当社では地球環境保全の観点から、今後、自社の事業活動におけるCO2排出量(SCOPE1、SCOPE2)だけでなく、バリューチェーン全体での排出量(SCOPE3)の算定を検討しており、算定方法をブラッシュアップさせた排出量の公開を進めていく予定です。

※カーボンニュートラルへの取り組みについては、こちらをご参照ください。

CO2排出量の推移(t)(バンドー化学)

スコープ1:燃料の使用などによる自社からの直接排出量
スコープ2:自社が購入した電力の使用にともなう発電所などからの間接排出量

※ 2019年度以前の集計について、2020年度から排出量係数を固定から実績値に変更しています

VOC排出の削減

VOC(揮発性有機化合物)は光化学オキシダントの主な原因として、大気汚染防止法により排出削減の自主的な取り組みが求められています。当社はVOC無害化処理装置の設置や適切な取り扱い管理を徹底し、排出削減に取り組んでいます。削減目標は業界の2000年度比50%削減に上乗せし、自主目標を55%削減に設定し、2012年度に達成しました。以後、この目標値を上回るレベルで削減しています。2022年度も対策を引き続き実施し、2000年度比72.7%削減となりました。

VOC排出量の推移(t)

VOC無害化処理装置

  • 目標・目指す姿
  • ●ゼロエミッションの達成 ●廃プラスチックごみ量:2022年度実績(総量)の1%削減

マテリアリティ 廃棄物の推進について

【責任部署】
  • ものづくりセンター
  • 事業部

取りまとめは環境委員会(事務局:ものづくりセンター安全・環境推進室)

【方針・考え方】

地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
廃棄物に関しては、各自治体で定められた基準を順守するよう各事業所にて廃棄物発生量を確認しています。

【目指す姿】
  • ゼロエミッションの達成継続
  • 廃プラスチックごみ量:2022年度実績(総量)の1%削減
【施策】
  • 各事業所にて廃棄物発生量を確認

ゼロエミッションの達成

廃棄物の分別徹底により、ゼロエミッション*は達成しています。今後も資源の有効活用を目指し、廃棄物発生の抑制に取り組んでいきます。

* ゼロエミッションの定義:埋立最終処分率が1%以下。(埋立最終処分率=埋立最終処分量÷廃棄物発生量)

再資源化率の推移(バンドー化学)

プラスチック資源循環促進法への対応

2022年4月にプラスチック資源循環促進法が施行されました。当社の2022年度のプラスチック産業廃棄物量(単体)は1,030tでした。2023年度は2022年度比1%削減を目標とし、プラスチック産業廃棄物の社内リサイクルや環境に配慮した製品の設計・製造に取り組んでいきます。

PRTR対象物質の排出量と移動量

PRTR(化学物質排出移動量届出制度)*の対象物質は管理物質に指定し、適正管理と代替などによる使用削減に努めています。

* PRTR制度:人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度。下記グラフについて、2019年度データをCSR報告書2020で開示した当該物質の排出量・移動量の実数値から、国に届出したデータに遡及修正しました。

PRTR対象物質排出量・移動量推移(t)(バンドー化学)

  • 目標・目指す姿
  • ● 苦情・事故・緊急事態発⽣件数 0件

マテリアリティ 保安防災の推進について

【責任部署】
  • 各事業所

取りまとめは本部安全衛生委員会(事務局:ものづくりセンター安全・環境推進室)

【方針・考え方】

社会や地域との関わりの中でものづくりを行う当社は「グループ行動規範」とともに「安全衛生基本方針」を掲げ、環境に関する法規制および自治体・業界等との取り決め事項の遵守を掲げ、「苦情・事故・緊急事態発生件数0件」を目指し、社会や地域における汚染の予防に努めています。

目指す姿】

苦情、事故。緊急事態発生件数 0件

【施策】
  • 「環境手順書」に則った各事業所に適用される環境法令等及び地域との協定の最新版の維持
  • 「環境マニュアル」の遵守評価に基づいた環境法令等の遵守状況の評価
  • 過去トラブルを活用した教育テキストによる教育の実施
  • 地域の治安・防災活動への参加・事業所 近隣住民説明会の実施

苦情・事故・緊急事態の未然防止に向けて

社会や地域との関わりのなかでものづくりを行う当社グループは、「苦情・事故・緊急事態発⽣件数0件」を目指し、これらの未然防止に向けた各種取り組みを強化しています。2022年度は事故1件(汚水漏洩、本社事業所)が発生し、再発防止に向けて真因を追求し、対策立案と水平展開を行いました。また、2022年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年実施している近隣住民説明会やモニター会議に替えて近隣住民を対象としたアンケートを南海事業所と加古川事業所で実施したほか、環境データの測定結果等をまとめた環境モニター資料を配布しました。加えて、最新の環境法令や地域との協定項目を「環境⼿順書」および「環境マニュアル」に反映し、過去のトラブル事例を活⽤した教育を実施しました。今後も「苦情・事故・緊急事態発生件数 0件」を目指します。

保安防災活動

事業の継続と安全な操業に向けて、緊急事態に備えた保安防災活動にも注力しています。特に、阪神・淡路大震災で本社事業所や生産拠点に大きな被害を受けた当社グループは、災害に強い職場づくりへの取り組みを継続しています。

  • 地震対策と防災訓練

    国内各事業所で建屋の耐震補強を行っているほか、緊急地震速報音声によるシェイクアウト訓練(地震から身を守る行動)を実施しています。例年、グループ各拠点で地元の消防署や消防団と連携した合同訓練等も行い、南海事業所では、毎年地域住民が参加する防災訓練に協力しています。本社事業所では、阪神・淡路大震災の発生日に「震災メモリアルウォーク」を毎年実施し、本社事業所から三宮まで約50分かけて歩き、災害時の避難経路等の確認を行っています。しかしながら2022年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大半のイベントが中止となり、自社での火災訓練の実施のみとなりました。

  • 南海工場自治会避難訓練