サステナビリティ

原材料/エネルギー

マテリアリティ 原材料

  • 目標・目指す姿
  • ● 原材料のムダのない利用

マテリアリティ 原材料の推進について

【責任部署】
  • 事業部
  • ものづくりセンター

取りまとめはものづくりセンター環境推進室

【方針・考え方】

地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。

【目標・目指す姿】
  • 原材料のムダのない利用
【施策】
  • 廃棄物の内容分析からの優先課題設定(ロス・不良削減)とリサイクル課題の推進

原材料のムダのない利用

当社の廃棄物は、ゴムとプラスチックが大きな割合を占めています。その中でも、当社は廃棄物の削減において、製造現場における廃棄物の発生そのものを抑制することを第一に取り組んでいます。廃棄物を減らす取り組みとして、2024年度も引き続き、設計段階から廃棄物削減を考慮した製品や新製法の開発を推進しました。また、不良、ロスの削減課題に取り組むとともに、廃棄物中の再利用可能な材料の分別を強化し、有価物への転化を推進しました。これらの取り組みによって、原材料系廃棄物量は前年度比4.2%減の2,352tとなりました。また、原材料投入量原単位も0.102(t/t)となり、前年度比93.6%と良化しました。2025年度も継続して廃棄物削減の取り組みを推進していきます。

原材料系廃棄物・原材料投入量原単位の推移 (バンドー化学)

マテリアリティ エネルギー

  • 目標・目指す姿
  • ● エネルギー使用量の削減

マテリアリティ エネルギーの推進について

【責任部署】
  • ものづくりセンター
  • 事業部

取りまとめは本部環境委員会(事務局:ものづくりセンター 環境推進室)

【方針・考え方】

地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
エネルギー使用量に関しては削減目標(単年)を定め、各事業所にて管理・実施しています。

【目標・目指す姿】

エネルギー使用量の削減

【施策】
  1. 1. 省エネ設備への切替え
  2. 2. エネルギーロス削減(蒸気もれロスの詳細把握~対策実施等)

エネルギー使用量削減

エネルギー使用量の削減に向けた取り組みとして、生産工程での改善活動およびエネルギーの使用状況を点検し、無駄を是正指導する省エネパトロールのほか、外部のエネルギー管理の専門家による調査を実施しています。2024年度はその結果に基づき、特にエネルギーロス削減を重点課題に設定し、各工場で設備の再点検・修繕・対策を実施しました。その結果、前年度に比べ原材料投入量が増大した影響でエネルギー使用量は前年度比101.2%と微増したものの、原単位としては前年度比96.6%と良化しました。

原材料投入量当たりのエネルギー使用量の推移 (バンドー化学)

再生可能エネルギーの導入

当社グループは再生可能エネルギーの導入・活用を推進しており、2010年度から、太陽光発電システムを順次導入してきました。2024年度はBando Manufacturing (Thailand) Ltd.(タイ)で、発電能力1,198kWの太陽光発電システムを追加増設しました。これは同工場で使用する電力の約11.7%に相当し、CO2排出削減量は約828tCO2/年になります。同工場で2021年度に導入した発電能力998kWの太陽光発電システムと合わせると、太陽光発電の比率は約21.3%に相当しCO2排出削減量は約1,546tCO2/年(同工場全体で約10.5%の削減)の見込みです。今後も太陽光発電システムの導入を積極的に検討していきます。
※再生可能エネルギーの導入についてはこちらをご参照ください。

● 2024年度発電実績

太陽光発電システム導入事業所 太陽電池容量(kW) 年間発電量(千kWh)
和歌山事業所 350 472.5
加古川事業所 160 166.1
南海事業所 200 258.5
足利事業所 1,750 2,514.0
Bando Manufacturing(Thailand) Ltd.
(タイ生産拠点)
2196 2,219.2
Bando (India) Pvt. Ltd.
(インド生産拠点)
1,000 1,377.5
Bando Belt (Tianjin) Co., Ltd.(中国生産拠点) 741 848.4
Bando Iberica, S.A.(スペイン販売拠点) 18 28.6

※ 足利事業所(BANDO eco moving 足利太陽光発電所)で発電した電力は再生可能エネルギー固定買い取り制度により、グループ会社を通じて東京電力グループに売電しています。

BANDO eco moving 足利太陽光発電所の太陽光パネル

CASEBando Manufacturing(Thailand) Ltd.が太陽光発電設備を導入

目的 :CO2排出量削減による地球環境への貢献
 と環境負荷低減
発電能力 :997.92kW
ポイント :工場の屋根に太陽光パネルを設置。工場
 の全電力使用量の約10%をまかなう
CO2排出削減量 :年間738t-CO2

TOPICS地球にやさしいオフィスへの取り組み

当社グループの全事業所で推進している照明器具のLED化の一環として、2020年度は、本社事業所事務所棟のLED化を実施し、年間で91,110kWhの消費電力量を削減しました。本社事業所では省エネルギーなどの環境活動への取り組みとして、リサイクル水のトイレでの活用、不要書類など紙ゴミの溶解処理(トイレットペーパーとしてリサイクル)、ダンボールや古紙の回収・リサイクル等を実施しています。加えて、1年を通じて快適な服装で仕事をすることで室温(夏場:28℃、冬場:19℃)を維持する「クールビズ・ウォームビズ活動」や、昼休み時に自動消灯し窓から外光を取り込む活動、階段の利用によるエレベーターの不使用活動など、社員が一丸となってエコオフィスの取り組みを行っています。また、地域社会においては、コロナ禍での「三密」を避けるため、神戸市の「共通乗車証社会実験」(ポートライナーの混雑緩和を目的とした、ポートライナーからバスへの利用転換)にも参画しました。

本社事業所に設置したLED照明

TOPICS高効率設備への切り替えとLED化の実施

足利事業所は、環境省のASSET事業*の補助金を利用し、重油から都市ガスを燃料とする発電機と発電機の温水を利用した空調機へ切り替え、照明のLED化を実施しました。同補助金は、先導的低炭素技術認証製品の導入を条件とする二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金です。2015年から構想し、採算性の検討や工事計画を詰めて申請し、3年がかりで完了しました。

新しい発電機が発電する電力は、事業所が消費する電力の大部分(夏季1/2、春秋冬季2/3)を賄います。また、こうした切り替えや照明のLED化により、事業所から排出されるCO2の年間19.5%超にあたる1,606.9t-CO2/年を削減できました。

* ASSET事業:先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業

Bando Manufacturing(Thailand)Ltd.(タイ)工場屋根へのセラミックコーティングの実施

タイは、年間の平均気温が28.5度、温度72%の熱帯気候の国です。特に3~5月にかけての暑期は最高気温が35度を超える厳しい暑さが続き、工場内の温度が40度を超えることもあり、工場屋根へのセラミックコーティングによる遮熱対策を実施しました。屋根面の日射による温度上昇を抑制することで室温が下がり、空調費の削減、省エネなどにつながっています。工場で働く従業員からも評判が良く、仕事に集中できるようになったという声がありました。

工場屋根セラミックコーディングの様子

工場で働く従業員たち

エネルギー管理の技術向上による省エネの推進

当社では、エネルギー管理の技術向上を目指す研修会を実施しています。各事業所からエネルギー管理の実務担当者が集まり、エネルギーの原理や発生、運用・管理、改善手法を学び、既存設備の省エネ化や、省エネに貢献する設備設計に生かしています。

照度測定

温度測定

電力測定