原材料/エネルギー
マテリアリティ 原材料
- 目標・目指す姿
- ● 原材料投⼊量原単位にて2023年度⽬標値(0.089)以下
マテリアリティ 原材料の推進について
【責任部署】
- 事業部
- ものづくりセンター
取りまとめはものづくりセンター企画部
【方針・考え方】
地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
【目標・目指す姿】
- 原材料のムダのない利用
【施策】
- 廃棄物の内容分析からの優先課題設定(ロス・不良削減)とリサイクル課題の推進
原材料のムダのない利用
当社の廃棄物は、ゴムとプラスチックが大きな割合を占めています。その中でも、当社は廃棄物の削減において、製造現場における廃棄物の発生そのものを抑制することを第一に取り組んでいます。廃棄物を減らす取り組みとして、既存製品については、日常の改善活動によるロスと不良の削減に加え、生産計画と工程改善によって多品種少量生産であっても生産効率を損なわないものづくりを推進しています。2023年度も引き続き、設計の段階から廃棄物の削減を考慮した製品や新製法の開発を行い、一部の製品で上市にも至りましたが、開発のために試作等を繰り返して発生したロスなどの影響もあり、原材料系廃棄物量は前年度と同量となりました。一方で原材料投入量が大幅に減少できたことから、原材料系廃棄物原材料投入量原単位は0.109(原単位:t/t)に増加しました。2024年度も継続して不良、ロスの削減に取り組むとともに、設計段階から廃棄物の削減を考慮した開発製品の拡大に取り組みます。
原材料系廃棄物・原材料投入量原単位の推移 (バンドー化学)

マテリアリティ エネルギー
- 目標・目指す姿
- ● エネルギー使用量の削減
マテリアリティ エネルギーの推進について
【責任部署】
- ものづくりセンター
- 事業部
取りまとめは本部環境委員会(事務局:ものづくりセンター 安全・環境推進室)
【方針・考え方】
地球環境の保全 について「グループ行動規範」「環境基本方針」に定め、製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減に努めています。
エネルギー使用量に関しては削減目標(単年)を定め、各事業所にて管理・実施しています。
【目標・目指す姿】
エネルギー使用量の削減
【施策】
- 1. 省エネ設備への切替え
- 2. エネルギーロス削減(蒸気もれロスの詳細把握~対策実施等)
エネルギー使用量削減
当社におけるエネルギー使用量の削減に向けた取り組みとして、生産工程での改善活動およびエネルギーの使用状況を点検し、無駄を是正指導する省エネパトロールのほか、外部のエネルギー管理の専門家による省エネ診断を活用して、計画的な対策を実施しています。
2023年度は太陽光発電システムの増設に加え、各種設備の更新により電⼒使⽤量は減少したものの、ガス使⽤量が微増したことからエネルギー使⽤量は微減(99.6%)となりました。また、原材料投⼊量が⼤幅に減少(前年比91.2%)したことから原単位は悪化しました。
原材料投入量当たりのエネルギー使用量の推移 (バンドー化学)
再生可能エネルギーの導入
当社グループは再生可能エネルギーの導入・活用を推進しており、2010年度から、国内事業所に太陽光発電システムを順次導入してきました。海外事業所においても、2023年度には、Bando Belt (Tianjin) Co., Ltd(中国・天津)に発電能力741kWの太陽光発電システムを導入しました。これは同工場で使用する電力の約18%に相当し、CO2排出削減量は約541t-CO2/年になります。また、Bando Iberica, S.A(スペイン)に発電能力18.2kWの太陽光発電システムを導入しました。これは同拠点が使用する電力の約60%に相当し、CO2排出削減量は約5.6t-CO2/年になります。今後も太陽光発電システムの導入を積極的に検討しています。
● 2023年度発電実績
太陽光発電システム導入事業所 | 太陽電池容量(kW) | 年間発電量(千kWh) |
---|---|---|
和歌山事業所 | 350 | 480.1 |
加古川事業所 | 160 | 161.7 |
南海事業所 | 200 | 253.2 |
足利事業所 | 1,750 | 2,584.2 |
Bando Manufacturing(Thailand) Ltd. (タイ生産拠点) |
998 | 1,338.4 |
Bando (India) Pvt. Ltd. (インド生産拠点) |
1,000 | 1,509.3 |
Bando Belt (Tianjin) Co., Ltd.(中国生産拠点) | 741 | 219.3 |
Bando Iberica, S.A.(スペイン販売拠点) | 18 | 4.3 |
※ 足利事業所(BANDO eco moving 足利太陽光発電所)で発電した電力は再生可能エネルギー固定買い取り制度により、グループ会社を通じて東京電力グループに売電しています。



BANDO eco moving 足利太陽光発電所の太陽光パネル
CASEBando Manufacturing(Thailand) Ltd.が太陽光発電設備を導入
●目的 | :CO2排出量削減による地球環境への貢献 と環境負荷低減 |
---|---|
●発電能力 | :997.92kW |
●ポイント | :工場の屋根に太陽光パネルを設置。工場 の全電力使用量の約10%をまかなう |
●CO2排出削減量 | :年間738t-CO2 |

TOPICS地球にやさしいオフィスへの取り組み
当社グループの全事業所で推進している照明器具のLED化の一環として、2020年度は、本社事業所事務所棟のLED化を実施し、年間で91,110kWhの消費電力量を削減しました。本社事業所は2019年度より、省エネルギーなど環境活動に取り組むオフィスを「地球環境にやさしいオフィス」として登録する関西広域連合の活動「関西エコオフィス」に参加しています。具体的な取り組みとして、リサイクル水のトイレでの活用、不要書類など紙ゴミの溶解処理(トイレットペーパーとしてリサイクル)、ダンボールや古紙の回収・リサイクル等を実施しています。加えて、1年を通じて快適な服装で仕事をすることで室温(夏場:28℃、冬場:19℃)を維持する「クールビズ・ウォームビズ活動」や、昼休み時に自動消灯し窓から外光を取り込む活動、階段の利用によるエレベーターの不使用活動など、社員が一丸となってエコオフィスの取り組みを行っています。また、地域社会においては、コロナ禍での「三密」を避けるため、神戸市の「共通乗車証社会実験」(ポートライナーの混雑緩和を目的とした、ポートライナーからバスへの利用転換)にも参画しました。

本社事業所に設置したLED照明
TOPICS高効率設備への切り替えとLED化の実施
足利事業所は、環境省のASSET事業*の補助金を利用し、重油から都市ガスを燃料とする発電機と発電機の温水を利用した空調機へ切り替え、照明のLED化を実施しました。同補助金は、先導的低炭素技術認証製品の導入を条件とする二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金です。2015年から構想し、採算性の検討や工事計画を詰めて申請し、3年がかりで完了しました。
新しい発電機が発電する電力は、事業所が消費する電力の大部分(夏季1/2、春秋冬季2/3)を賄います。また、こうした切り替えや照明のLED化により、事業所から排出されるCO2の年間19.5%超にあたる1,606.9t-CO2/年を削減できました。
* ASSET事業:先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業

タイは、年間の平均気温が28.5度、温度72%の熱帯気候の国です。特に3~5月にかけての暑期は最高気温が35度を超える厳しい暑さが続き、工場内の温度が40度を超えることもあり、工場屋根へのセラミックコーティングによる遮熱対策を実施しました。屋根面の日射による温度上昇を抑制することで室温が下がり、空調費の削減、省エネなどにつながっています。工場で働く従業員からも評判が良く、仕事に集中できるようになったという声がありました。

工場屋根セラミックコーディングの様子

工場で働く従業員たち
当社では、エネルギー管理の技術向上を目指す研修会を実施しています。各事業所からエネルギー管理の実務担当者が集まり、エネルギーの原理や発生、運用・管理、改善手法を学び、既存設備の省エネ化や、省エネに貢献する設備設計に生かしています。

照度測定

温度測定

電力測定