ゴム材料技術・加工技術
ゴム材料は当社の製品に使用される材料の中核をなすものです。ゴムの材料技術には必要な性能・機能を付与するための配合設計技術、ゴム材料に配合設計通りの性能・機能を発現させるための混練技術、出来たゴムコンパウンドを成型するための加工技術などがあり、これらを脈々と向上、発展させてきています。また、ゴム材料の評価技術は製品開発には欠かせないものであり、規格にある評価技術だけでなく、当社独自の評価技術を極め、お客様の要求性能を達成するため改良や獲得を続けています。
樹脂材料技術・加工技術
当社の樹脂製品を代表する「ミューライト」はゴム材料と同様に当社独自の配合設計技術を活用した特長のある製品です。狙いの性能を発現させるための配合設計や混練技術、射出成形、押出成型やカレンダー成型を中心とした加工技術に部材や製品の評価技術を加え、お客様の要求に応える製品開発を日々、蓄積と改良を重ね、継続して取り組んでいます。
ウレタン材料技術・加工技術
「バンコラン」を代表とするウレタン製品の特性は、その材料中のポリマー分子に大きく支配されるため、ウレタン材料の場合はゴム、樹脂材料と同様の当社独自の配合設計に加え、ポリマー設計も重要な技術となっています。また、ウレタン材料はゴム・樹脂材料と加工技術の面で大きく異なり、注型機を代表とする多成分液体材料の分散混合を得て、成形しております。市場は電子機器に使用されることが多く、フィールドの違った評価技術も蓄積、改良してきております。
接着技術
当社の製品はゴム、ウレタン単独で使用する場合が少なく、金属、繊維、樹脂などとの複合材料として製品化されています。接着技術はこれら材料の複合化に欠かせない技術であり、各種材料の複合体からなる製品としての性能を左右する、なくてはならない技術となっています。当社を代表する伝動ベルト、搬送ベルトには繊維材料が使用されており、それら製品の性能はゴムとの接着技術がキーとなっています。また、接着時の加工技術、評価技術も蓄積、改良を続けています。
ナノ粒子創生技術
ナノ粒子創生技術は金属ナノ粒子系導電材やナノカーボン系機能材料などの新製品開発を行うために培ってきた最も新しいコア技術の1つで、ゴム材料や樹脂材料の分散技術の延長線上に位置付けされます。例えば、ナノ粒子固有の特長である、数nmから数十nmの粒子サイズを持つ金属ナノ粒子が金属固体の融点よりはるかに低い室温~百数十℃程度の温度で焼結(融着)してバルク化するナノサイズ効果を最大限に発揮させるためには、長期に渡ってナノ粒子が分散した状態を持続させる必要があります。当社の金属ナノ粒子が低温で焼結することができるのは、分散技術にこだわりを持った技術開発を進めてきた結果です。