当社グループでは、2050年までにカーボンニュートラルの実現に向けて、
国内外での太陽光発電システムや各種高効率設備の導入、GHG排出量第三者保証の取得など、
多面的な取り組みを加速しています。
当社グループは2011年1月の和歌山事業所への導入を皮切りに太陽光発電システムの導入を本格化させ、これまでに国内拠点、海外拠点で稼働してきました。2022年に和歌山事業所、2024年にタイ子会社で発電能力を増強し、CO2排出量(SCOPE2)を着実に削減しています。
今後はとくに海外拠点での導入を進めることでSCOPE2の削減効果を積み上げるとともに、引き続きSCOPE1、そしてSCOPE3の削減にも積極的に取り組むことで、カーボンニュートラルへの歩みを着実に進めていきます。
当社グループではCO2排出量削減(SCOPE1)に向けて、従前から高効率ボイラー、新カレンダライン※1の導入など高効率設備への更新を積極的に進めてきました。これらの導入にあたっては、ASSET事業※2やESCO事業※3、二国間クレジット※4などを活用しています。2023年からスタートした中期経営計画(CV-1)においても、省エネ設備等の導入を計画的に進めているほか、エネルギーロス削減を重点課題に設定し、各事業所で対策を図るなど、目標達成に向けた取り組みを着実に進めています。
※1 製品をロール状に加工するためのカレンダ機を中心とする工場設備
※2 ASSET事業:先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業
※3 ESCO事業:省エネルギー改修にかかるすべての経費を光熱水費等の削減分で賄う事業
※4 二国間クレジット:先進国が途上国に技術や資金を提供して得られたCO2排出削減分を、先進国が自国の削減目標にカウントする二国間制度
Bando (India) Pvt. Ltd.
ボイラーの燃料としてLPG(液化プロパンガス)を使用していたが、天然ガスも使えるようにすることでCO2排出係数を下げ、CO2排出量を削減
足利事業所
A重油使用の温水ボイラー廃止に伴うCO2排出量の削減
加古川事業所
高効率ボイラーへの更新、モータ更新によるCO2排出量削減
南海事業所
モータのインバータ化、高効率コンプレッサー更新によるCO2排出量削減
2024年7月に当社単体、2025年7月に当社グループを対象に、温室効果ガス(以下、GHG)排出量について、GHG情報利用者が合理的な確証をもって判断ができるよう、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社による第三者保証を取得しました。この取得により、当社が開示するGHG排出量が公正かつ正確であることが、独立した第三者機関によって保証されました。保証を受けるための審査は、当社が定めている「GHG排出量算定手順」に沿って運営をしているか等の視点を中心に行われました。単体においては、当社国内5事業所を対象に2023年度のSCOPE1およびSCOPE2を検証範囲として受審し、5事業所すべての関連データの確認と、一部で現地審査も行われました。審査では、GHG排出量の算定結果だけでなく、算定プロセス全体も検証されました。