2050年のカーボンニュートラルに貢献すべく、
イノベーションによる新たなアイデア・技術を駆使しつつ、
お客様のニーズに合った製品の開発に注力しています。
HFD system®―高い伝動効率と耐久性で省エネルギーに貢献―
「HFD system®」は、平ベルト・蛇行制御デバイス・オートテンショナを組み合わせてシステム化することで、従来のVベルト方式よりもさらに高い伝動効率や長寿命等を実現した省エネ伝動システム製品です。曲げ剛性が低くロスが少ない平ベルトを使うことで、消費電力・CO2排出量ともに平均7%※の削減効果があるほか、ばねによる張力付与の安定維持により約3倍※の長寿命化とメンテナンスフリー化を実現しています。ベルト重量の低減や長寿命化により産業廃棄物の大幅な減少にもつながっており、病院・工場等の送風機やオフィスビル・商業施設等の空調機等、さまざまな産業機械に活用されています。当社は今後も、電力不足への対応や省エネ・CO2排出削減に貢献すべく、顧客のニーズを先取りした新製品の開発に取り組んでいきます。 ※当社Vベルト比
QUICK-CHANGE ATOM®―動力源不要のロック機能で、CO2排出量削減に寄与―
昨今の労働人口減少を背景に、作業者と隣り合わせで作業ができる協働ロボットの導入が急速に伸長しています。自動車産業を中心に産業用ロボットに対応した製品を製造・販売する中で培った技術・知見を活かし、協働ロボット用のハンドやツールを交換するエンドエフェクタ交換装置「QUICK-CHANGE ATOM®」を開発しました。空気圧により着脱させるピストンロック機構を用いる従来品に対し、板バネを用いたメカニカルロック機構とエアレス構造を採用する当製品は、ロボットによるツールの自動交換だけでなく作業者による手動での交換も可能とするなど、ユーザーの作業効率向上に大きく寄与しています。また、着脱時の空気圧・電力等の動力源が不要であることから、製造業界におけるCO2排出量の削減にも貢献しています。
Ceptor®-X S3M/S5M―ベルトの幅狭化で搭載製品のコンパクト化を支える―
歯付ベルトCeptor®シリーズの新たなラインアップである「Ceptor®-X S3M/S5M」は、小ピッチながら高負荷対応が可能なことから、省人化ニーズの高まりを背景に普及が進む産業用ロボットや医療機器等の小型化・高精度化を支えています。ゴム材料の配合・分散・複合化およびその加工におけるコア技術を活かして開発した本製品は、高硬度・高弾性の構成材料を採用することで伝動容量が約20%※向上し、狭いベルト幅での使用が可能となりました。その結果、省スペース・軽量化・低騒音を実現したほか、原材料と廃棄物の大幅な低減により、ライフサイクルでのCO2排出量削減にもつながっています。今後も、当社グループの強みを活かした製品の開発を通じて、CO2排出削減をはじめとする社会課題の解決に貢献していきます。 ※Ceptor®-Ⅵ(従来品)比
バンドーグループが貢献するSDGs
CO2排出量 削減目標
2030年度までに 2013年度比
38%削減※
2050年度までに CO2排出量
実質ゼロ
※バンドー化学株式会社単体、SCOPE1、2