CSRの取り組み

トップメッセージ

創業の精神を受け継ぎ、社会の発展に貢献していきます。 代表取締役社長 吉井 満隆
揺るぎない3つのDNA
バンドー化学は、自動車産業における100年に一度といわれるイノベーションや米中貿易摩擦など、激しい環境変化への対応と事業ポートフォリオ転換のただ中にありますが、私は、こうした局面においてこそ、当社グループが連綿と受け継いできた3つのDNAの真価を発揮し続けることが、何よりも大切であると考えています。
1つ目は、創業者の哲学や言葉を明文化した「経営理念」です。「調和と誠実の精神」「社会のニーズに沿った新たな付加価値とより高い品質の創造」を忠実に体現することで持続的成長を遂げてきた当社は、2018年度より、経営理念と密接に結びつけた新たな「CSR推進テーマ」と「マテリアリティ」への取り組みを開始し、事業活動を通じた経営理念の実現と、企業価値の向上に邁進しています。
2つ目は、「イノベーションを生み出す技術力」です。阪東直三郎氏が発明した日本初の木綿製伝動ベルトによって1906年に創業した当社は、繊維産業、農業、重化学工業、自動車産業など、各時代の成長産業の変遷に合わせて事業ポートフォリオを転換し、エラストマーや樹脂の「配合・分散・複合化」技術に磨きをかけてきました。こうした「コア技術」の価値を新たな分野で提供するべく、2018年度からの中期経営計画では、新事業のさらなる拡大に注力しています。2019年5月には、医療・ヘルスケア分野での新事業の加速に向けて、医療機器メーカー株式会社Aimedic MMTの全株式を取得・子会社化しました。
3つ目は、「人間力」です。人を大切にし、人員削減による合理化等を行わないことを基本方針とする当社は、個々の力を最大限に引き出すための取り組みに注力しています。その1つである「改善活動」では、「ものづくりは人づくり」という信念のもと、各人材が知恵を出し、自ら手を動かすことで、現場力と「人間力」を高めてきました。足元で加速している「働き方改革」では、「人間力」のさらなる強化に向けて、心身の健康の維持や生産性向上のほか、グローバル人材の育成にも取り組んでいます。
新たな「CSR推進テーマ」への取り組み
新たな「CSR推進テーマ」の運用初年度となった2018年度は、各テーマで着実な成果をあげることができました。
「製品・サービス」では、当社が独自開発し、工場や商業施設の省エネルギーに貢献するHFD®システムが2回目の「省エネ大賞」を受賞しました。これは、1回目の受賞時よりも製品バリエーションが広がり、社会のより多くの分野で省エネルギーに貢献していることが評価されたものです。マテリアリティ「製品/プロセスイノベーション」においては、革新的な製法を開発したことにより、ウレタンベルトの原材料を20%、製造時のエネルギー使用量を80%削減できたほか、検査部門を中心にAI・IoTの導入を進めることができました。
「環境」では、各事業拠点における燃料転換や高効率設備への更新、物流におけるモーダルシフトのほか、二国間クレジットなど新たな取り組みを積極的に進めた結果、2020年度のCO2排出量削減目標の達成が視野に入ってきました。そこでこのたび新たな長期目標を策定し、2030年度までに、CO2排出量を2013年度比18%削減することを目指します。
「労働・安全」においては、「健康経営銘柄」に3年連続で選定されたほか、限られた時間で最大限の成果を出すための「総労働時間の削減」を着実に進めています。安全面では、南海工場で560万時間の無災害記録を達成したほか、タイ現地法人では、National Occupational Safety and Health Awardを2年連続で受賞することができました。
「コンプライアンス・人権」では、従来の「内部通報制度」に加え新たに「取引先通報制度」を導入したほか、「資材調達に関するCSRガイドライン」の遵守をサプライヤーの皆様へお願いするなど、「ものづくり」だけでなく、「コンプライアンス・人権」においても、取引先の皆様との協働を深めることができました。
「ステークホルダーコミュニケーション」では、2014年にネーミングライツを取得した神戸市立青少年科学館の「夏の特別 展」への出展を継続したほか、ベトナムで販売代理店向けセミナーやエンドユーザー向けイベントを開催するなど、地域社会とのつながりを大切にする取り組みを国内外で継続・強化しています。株主・投資家の皆様との関わりにおいては、2016年に開始した個人投資家向け説明会を継続したほか、機関投資家向け説明会の動画配信を新たに始めるなど、コミュニケーションの拡充を進めています。
ステークホルダーの皆様におかれましては、今後とも、ご理解とご支援をたまわりますようお願い申しあげます。

2019年8月

バンドー化学株式会社 代表取締役社長

吉井 満隆