サステナビリティ

Focus1 培ってきたコア技術を活かし、社会/環境課題解決製品の開発に注力

  • 新規事業における社会/環境課題解決製品
  • カーボンニュートラル実現を目指した新たなグループ目標を設定
  • 組織能力の進化に向けた取り組み

中期経営計画(CV-1)の指針1「価値創造」において、電子資材事業、医療機器・ヘルスケア機器事業を新規事業の成長領域とし、放射冷却材や超撥水材などの環境・エネルギー領域を新規事業の育成領域と位置付けています。当社グループでは、これまでに培ってきたコア技術を活かし、各領域において、社会/環境課題解決製品の開発に注力し、持続的な企業価値向上を目指しています。

成長領域・育成領域・コア技術の関係図

環境・エネルギー領域

屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow®

― 省エネルギーに寄与 ―

当社は、これまでに培ってきた当社独自のフイルム加工技術などを活用し、屋外用熱マネジメント製品の研究開発を進めています。そのなかで、太陽から放たれる熱を持つ近赤外線を高反射しながら、熱を効率良く放射することで物体の温度上昇を抑制でき、暑熱対策や省エネルギーにも役立つ「放射冷却」に着目し、屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow®」を開発しました。2025年7月からテスト販売を開始した本製品は、反射層に銀を活用することで高い近赤外線反射効果を引き出し、熱放射性にも優れているため、建物や機器、貨物室などの内部温度上昇を抑制することができます。

屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow®」
屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow®

Silver Arrow®の特長

太陽からの近赤外線を高反射

近赤外線反射効果を最大限引き出すために、反射層に銀を活用することで、従来の暑熱対策品と比較して建物、機器、貨物室などの内部温度の上昇を大幅に抑制

省エネルギーに貢献

内部温度上昇を抑制することで冷却に係るエネルギーを削減できることから、使用前と比較してCO2が削減され、カーボンニュートラルにも貢献

実証事例・効果事例

サーモグラフィによる比較(フイルムなし/フイルムあり)
屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow®
消費電力の比較グラフ 晴天時 約40%削減/曇天時 約30%削減
期間:2023年8月 場所:当社和歌山工場内
条件:窓・扉以外にSilver Arrow®を施工し空調温度を冷房で25℃に設定

電子資材

高熱伝導シート「HEATEX®

― 電子機器の小型化・高性能化に貢献 ―

近年、EVなどへの車載機器、通信機器、AIデータセンター関連機器などの分野において、電子部品の「小型化」「高性能化」の要求が高まるなか、当社は、これまでに培ってきた熱マネジメントの技術を活かし、熱伝導性フィラーで高い熱伝導率を実現する高熱伝導シート「HEATEX®」を製造・販売しています。2026年5月に販売を開始した「HEATEX® TS500シリーズ」は、当社従来品比で1.5倍以上の高い熱伝導率を有しています。

高熱伝導シート「HEATEX® TS500シリーズ」
高熱伝導シート「HEATEX® TS500シリーズ」

HEATEX®の特長

超高熱伝導率を実現

軸方向に高い熱伝導率を持つ窒化ホウ素を熱伝導性フィラーとして使用。厚み方向に「配向」することで高い熱伝導率を実現

優れた加工性・作業性

強度のあるシート状のため、さまざまな形状への加工や作業が容易に行えるなど、優れた加工性と作業性を実現

耐熱性と熱伝導率の比較(ゴムタイプ/ゲルタイプ/HEATEX®)

ヘルスケア機器

嚥下運動モニタ「B4S™」

― 高齢者の嚥下機能の評価やトレーニング・管理を支援 ―

ヘルスケア機器である嚥下運動モニタ「B4S™」は、当社の伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®」を活用した非侵襲的な手法によって、これまで嚥下訓練の施術者のみが把握していた嚥下時の喉の動きを可視化し、被験者と共有することを可能にしました。

本製品を導入することで、高齢者の嚥下機能の正確な評価や適切なトレーニング・管理を行うことができ、口腔ケア、食事介助、リハビリテーションの質向上と介護職員の業務の効率化などによる介護現場の生産性向上が期待できます。

なお、本製品は2025年5月、公益財団法人テクノエイド協会が設置する「厚生労働省が行う導入支援の対象となりうる製品の検討委員会」の審査を経て、介護テクノロジー利用の重点分野「食事・栄養管理支援」に該当する機器に選定されました。

※選定されたことによって、厚生労働省が行う介護テクノロジー導入支援事業の補助金が受けられる可能性があります。

嚥下運動モニタ「B4S™」
嚥下運動モニタ「B4S™」

B4S™の特長

嚥下機能の評価

嚥下回数とタイミングを測定することで、嚥下機能の評価が可能

嚥下訓練が可能

嚥下運動の可視化によって、咽頭運動を意識した嚥下訓練が可能

嚥下運動モニタ「B4S™」の使用イメージ
喉頭の動きを可視化する画面イメージ
  • 新規事業における社会/環境課題解決製品
  • カーボンニュートラル実現を目指した新たなグループ目標を設定
  • 組織能力の進化に向けた取り組み